塗りつぶしてみること
皆さんもランデブーしてますよね?
もちろん「雪」とのランデブーです。
タツゴロウ村では、昨日から今朝にかけて3尺は積りましたね、かるく。約48時間の間に目にした色の96%が「白」という体験。「あ、それわっかるー」と思った方、今すぐ、ためらわずに、メールください。飲みに行きましょう。
あまりに圧倒的な白、しろ、シロ。
(カタカナは、なんだか犬風味)
で、あー、もー、いいかげんにせい、って思いながらふと目を横に向けると、見えたんですね、白以外の色、貴重な4%が。小刻みに動く小さな茶色の点が3つ。
よく見ると、茶色の正体はスズメ。
さらによく見ると、茶色は白の中にある、さらに小さな黒をくちばしでつんつんしてるわけです。
なんか凄いなって思ったわけで。
そこには生命が存在し、大雪であろうと、嵐であろうと、晴れていようと、実は何も変わっていない営みがあるんだと思います。いろんな色に紛れて、見えなくなっているだけ。
全部白に塗りつぶして、はじめて見える(認識出来る)色。
雪をたくさん抱えた枝を見て、この木こんなに茂ってったんだと。
白に覆われたシルエットを見て、これってこんな形してたんだと。
南天ってこんなに目にささるような赤だったんだと。
たまには圧倒的に塗りつぶされてみるのも、悪くないもんだ。
と、ポジティブな現実逃避をしてみたとさ。