タツゴロウ日記

「タツゴロウ」は、大好きなサトゴロウさんがつけてくれたお気に入りのニックネームです。最近は聞くこと、感じることがテーマですが、ぽちぽち発信もしてみようかと。

巡ること

因果関係などは全く分かりませんが、そう考えると、なんだかそんな風な仕組みというか、周期があるのかも知れないなぁ、と思うことがあります。

 

 

午前中に、7年前に避難生活をされていたご夫婦が「明日、福島に帰ります。」と、ご挨拶にこられました。ご自宅のある地域が避難区域から外れ、ここ数年は福島との行ったり来たり二重生活をされておられました。お住まいだった家は流されてしまったので、現在のご自宅は、数キロ先にある息子さんご家族の家になります。

 

ご主人は、7年前の3月11日が20年以上勤めた会社の退職日。初めてお会いした時は、悲痛や絶望、怒りなどを通りこして、無表情でしたが、今日はとても表情豊かでした。

「世界中の多くの人がやりたいと思っても出来ない体験を、いろいろさせてもらいましたよ。」と笑ってお話されていましたが、孫に自分が作った野菜を食べさせられないと嘆いておられました。数値は基準値を下回っており、作物への影響がないのは理解出来ても自分の孫には食べさせたくないと。

故郷のものは確かにもう安全であって、たくさんの方の食べていただくことで復興にも繋がるとは思うが、自分は孫に食べさせたいと思わないものを、商売とはいえ、誰かに売るのは違うと思うとか、復興を応援する気持ちを逆手にとって、暴利を貪る方もたくさんいることなど、故郷を行き来する中で感じておられる事など、いろいろなお話を伺いました。

数値がどうのとか、復興がどうのとか、そんな簡単な話しではないんだと、改めて思いました。

 

 

そんなお話しを伺いながら、先日お祝いでお越しいただいたご家族のことを思い出したり、他のご家族の近況を伺っていると、ふと、この「7年」という歳月は、何か熟成させるというか、巡るというか、周期的な何かがあるように感じました。

 

 

タツゴロウ(私)の7年前は、以前も書かせていただきましたがこんな感じ。 

お祝いすること - タツゴロウ日記

 

その他にも、ある賞を初めて受賞したことなど、仕事的には2011年、2012年が大きな転換期だったような気もします。それから7年後が今年にあたります。

 

また、2007年の震災の時、以前の仕事を拡大するべく関東進出がありましたが、それが『終わりの始まり』であって、そこから転げるような転落が始まったわけですが、その7年後、2014年には、なんとか借金も完済。

ぼんやりと、だけど確かに感じる違和感を払拭する為かどうか、セミナーを主催したり、今に繋がる仕事や出会いの布石が打たれていたり。

その震災の前の周期では、国家資格もとって学を進めた道。描いた未来や夢に破れ、帰郷を余儀なくされたり。

 

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そんな風に思って、仕事だけでなく、身の回りに起っているいろいろなことに当てはめて考えてみると、すべてに巡りながら、熟成されながら、新しいフェーズに向かっていくような『周期』のような流れがあるように思いました。

 

 

「せーの」で始める時、最初に決めたマストイベント。

そこへの伏線となるイベント。

その点たちを、肉体や感情と言う制約をもった中で、紡いでいくようなプロセス。

 

それを、時間という概念の流れにのせると7年という、そこはかとない規則性のような周期を生み出したりするのかなぁとか思ってみました。

 

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お引越しなどでお忙しいのに、わざわざお越しいただいたSさんご夫婦、ありがとうございました。またいつでも、遊びにきてくださいね。