突然のこと
それは突然のことでした。
あるんですね、こんなこと。
時は如月、とをあまりひとつ、申の刻。
少し前を歩いていた同僚が、
「あなた、韓国人ですよね!?」
って、お客様に呼び止められていました。
タツゴロウ(私)の測定器では、目の前を通過する救急車のサイレン音と同じ80dB(デシベル)。
戸惑う同僚に、
「韓国人ですよね!!?」(90dB)
「 ...いえ、ちがいます。」(20dB)
「ええぇーー!まーじでー!!」(80dB)
「 ...申し訳ありません。」(10dB)
手に汗にぎるやりとりに、一歩も動くことが出来ないタツゴロウ(私)。
頑張れ... 頑張れ... 頑張れ... よくわからんけど。
その後、
「じゃ、アンニョハセヨ、って言ってみて」
「...アンニョハセヨ」
「次は、サランヘヨ」
「......それはすみません。。」
よし!上手くかわした!
息を呑むやり取り。
ほんの数秒のやりとりなのに、もう立っているのがやっとなタツゴロウ(私)。
頑張って、苦しいのは良く分かる。
でもね、でもね、、
ごめん、本当にごめん
でも、おなかが、おなかが痛いよー
おなかが痛いんだよー
とどめは、
「韓国人だったら付き合ってやっても良かったのになー」
ぐはーーー!