朝のこと
みぞおちあたりに少し重い息苦しさを感じたのは、朝方だったのかも知れません。汗ばんだ首筋が少しつめたく感じる。あれはきっと朝 生まれたての風の仕業だと思うわけです。
小さな光が見えたと思うと、一瞬で爽やかな風と桃色の光に包まれる。
そこは静かなところ。でも、何かがおかしい。
例えて言うなら、夏休みの教室。
静まりかえっているけど、無数の小さなエネルギーがまだそこに居座っている感じ。生徒たちがあちらこちらでゲームや部活、恋愛話などで盛り上がっているような、騒がしさが残っている。静寂が、そこに残された小さなエネルギーをより敏感に感じさせてくれている。静と動が詰め込まれた空間。
なぜだか懐かしさも感じるのも不思議ポイント。
見上げると、どこが頂なのか分からない吹き抜けのような場所であることに気づく。周りを見渡すとまるで宇宙空間のように、広がる暗黒の世界。深呼吸をするとかすかに何かがある(いる)ことを感じる程度。
しかし、とにかく息苦しい。
呼吸毎に胸が重くなる。
「そうじゃないよ、そうじゃないよ」
突然の声をかけられ慌てて上を仰ぐと、真珠のような玉が2つ、不規則な円を描きながら回転している。ガンダムに出てくるハロのような形状にも見えるが、ハロではないのは確か。その玉たちは、ゆっくりと優しく旋回しているが、時折加速したりもする。なんだか無邪気な子供のような可愛らしさも感じる。
「うんうん、そうそう、そんな感じ」
「もう少しだけ上かも」
意味が良く分からないまま、その玉たちと会話にならない会話をしていると、どんどん呼吸が楽になっていくのが分かる。玉たちがこの環境への適応の仕方を教えてくれていたのかも知れない。
どこかで聞いた言葉だと思ったけれど、後の瞑想中にサトゴロウさんがしてくれる誘導瞑想の誘いの言葉に良く似ていることに気づいた。
そんな会話をしながら、玉たちは静かで賑やかなその空間を上の方へ誘う。
しばらくすると、天の頂らしきものが見えてきた。
頂は全面がオーロラのように淡く七色に輝きゆらめいている。恐怖を感じる程の圧倒的な美しさ。周りは相変わらずの静けさだが、感じるエネルギーの量が尋常じゃなくなっている、まるでお祭りのような賑やかさ。というより、ぶつかり合う喧嘩神輿のまっただ中に投げ込まれたよう。
オーロラを仰ぎながら喧嘩神輿にもまれる、、、ある意味贅沢な体験。
玉たちはにこっとしたかと思うと、ぷるぷるっと細胞分裂をするようにいくつかに別れ、一斉にオーロラへ降り始めると、玉が突き抜けた隙間から桃色の光がまるで豪雨のように流れ出て暗黒を一気に明るい世界に変える。
突風にとーんと押されるように身体が浮き上がったと思ったら、一瞬ぎゅっと強く締め付けられる感覚を覚えたあと、熱い空気が肺いっぱいに吹き込んできた。
そこは布団の上。
喉はからからだ。
・・・
そんな夢を見たのは、昨日、芸術からの台風からの夕日からの海からの海月からの満月からのセレブレイトな体験をしたからでしょうか。
早速瞑想をして、夢の感覚を馴染ませて味わます。
そして「まずはプランク1分が3セット出来るようにならないと、何にも始まらないですよ。」と励ましなのか、ディスりなのかは分からないですが、副業の後輩に確実に真上から言われた言葉を思い出しながら、プランクをして、強風の中ランニングをしたタツゴロウ(私)でした。